10月に見た映画たち2026

 

  • ディスクロージャー・デイ

www.youtube.com

news.yahoo.co.jp

 

島二郎VSスピルバーグの異種格闘技戦は見たかった

 

全米公開から数ヶ月遅れて賛否両論を喰らっていたのが懐かしく感じる。この判断が正しかったのはちいかわの大ヒットで証明された。

 

島二郎が200億の男に近づいてるのは想像できなかった

 

 

こうした中、公開されたスピルバーグ監督最新作。ある機関で得た秘密を開示するために奔走する2人の男女とそれを追う機関の幹部。ひょんなことから宇宙人との繋がりを知ったニュースキャスター。彼らが機密を開示する日が来るのか…という筋書き

王道のエンタメで面白く、「フェイブルズマン」から続く自らの映画作りを証明するような話でとても楽しかった。マイケルのオヤジを演じたコールマン・ドミンゴの変貌には大いに驚いた

 

 

しかしながら、この映画を見ながらあることを思った。それは「誰も『未知との遭遇』を引き継ぐことができなかった」という現実である。ジュラシック・パークやインディ・ジョーンズなど色々なシリーズを終わらせたり後進に引き継ぐなどしたが、未知との遭遇は誰かに引き継ぐことができなかったように感じた。

ja.wikipedia.org

ゴジラがアメリカで公開された後、シン・ゴジラで息を吹き返したのを見ると、未知との遭遇も後進へと引き継ぐ時期に来たのだが、スピルバーグ監督がやるしかなかったのではないか。そう思ってしまった。決して映画前の予告編に引っ張られたわけではない

www.youtube.com

スピルバーグ監督がやるしかなかった宇宙人の話にそこはかとない寂しさも感じる一本だった。

 

  • DIGGER/ディガー

www.youtube.com

 

トム・クルーズがトランプになるだけでめちゃくちゃ面白い

 

石油会社のCEOであるディガー。石油の採掘を進めていく中で地球規模の災害が起きるが…という筋書きだが、これに騙される。劇中でネタ明かしされる展開が心地よい。

「沈みゆく石油社会とトランプアメリカ主義」だけでなく、その恩恵に預かりながらもトランプを批判する環境保全を主張する人たち。それら全てのあり方を批判しつつ、しぶとく生きる人間。しかし、やることは変わってない。そういう全方位にツバを吐く在り方が最高にロックでした。

tenkinoko.com

「壊れた世界でしぶとく生きる」という意味では天気の子に近いものがあるが、こちらは「どんなに世界が壊れても人間がやることは変わらん」というネガティブな側面が強調されてたのが興味深い。そのためにあの構造を作ったと思うとすごい映画である。さすが「バードマン」でオスカーをとったアレハンドロ・G・イニャリドゥ監督。素晴らしい手腕でした。

アメリカの不都合な真実を世界的に有名なアメリカのスターであるトム・クルーズが演じたのがまた面白い。イーサンハントとマーヴェリックしか知らん人間がこれを見るとあまりのギャップにビックリすると思う。クソジジイすぎて最高だった。また、吹替版もすごくよく、トム専属吹替声優の森川智之の本気が見れる。そんな映画です。

今年度トップクラスに面白かった一本。

 

  • 青春ブタ野郎はディアフレンドの夢を見ない

www.youtube.com

 

青春ブタ野郎シリーズは定点観測していた。とりあえずちゃんと完結してよかったと思った。アイデンティティの確立の話はいつどう切り取っても安定した映画になるね。赤城郁美さんがエッチ

ao-buta.com

作中のマルチバースとその世界を飛び越えて存在する人、そのマルチバースに干渉できる観測者…

…あれ?

これってロキじゃね???

www.disneyplus.com

途中からアイツが征服者カーンに見えてきてすごく困りました!

 

  • ストリートファイター/ザ・ムービー

www.youtube.com

 

格闘ゲームの金字塔ストリートファイターが映画化!と聞いて不安になった人がすごく多かった気がした。しかし、そこは俺たちのレジェンダリーピクチャーズ。アホに振り切って爽快なファンムービーに仕立ててました。

シンプルに言えば「初心者が波動拳を出せるまで」って話を近年のストリートファイターのストーリーライン(殺意の波動周りのリュウと豪鬼の因縁、リュウの力を狙うベガなど)で舗装した映画。その意味ではマリオ映画の構造と同じである。

リュウが熟練者(ウメハラの暗喩?)でケンが初心者っていう味付けをしたのが斬新。予告編で見たケンの昇竜拳のシーンが波動拳のコマンド化けで意図して出したもんじゃなかったことのメタファーだったのが、ものすごく面白かった。こういう格ゲーあるあるが散りばめられてるが、良くも悪くもマニアックに寄りすぎだった感はある。

とにかくアメリカのB級映画っぽさが全面に出ている。スカッとしたい時に見てください。

 

ベガの執着があまりにもネチネチ!ベガの印象しか残らない!

 

今月は以上!

9月に見た映画たち2026

今年もコレの季節になったね

 

  • バックルームズ

www.youtube.com

 

21歳の監督にデカいお金を託せるのがすごい

bezzy.jp

アメリカで今年の5月に公開され、多くの記録を塗り替えてきた作品。若い監督であることも含めて話題になった。

お店の裏に謎の空間があった。そこを探る「あるはずのない空間」を探る話。

ja.wikipedia.org

元々はアメリカのインターネット発祥の都市伝説らしく、こうした空間への違和感から始まる恐怖の話っぽい。最初は何を言ってるかわからんが、「なんとなく怖い」という感覚がじんわり効いてくる。この空間が「土地とそのそこで働いてた人の心的風景」のような結論がやんわり提示されてたが、その結論もイマイチ確証が持てないという奇妙な映画だった。アメリカ版きさらぎ駅みたいな話。よくわからないが、もう一回見返してみたくなる。そんな映画でした。

 

  • オデュッセイア

www.youtube.com

見る前のワシ「今年の超大作といえばコレやな!」

見た後のワシ「一つ目の魔物にでかつよに魔法使い。そしてセイレーン。どうみてもちいかわやないか!どういうことやねん!ノーラン!」

 

前作「オッペンハイマー」でアカデミー賞を総なめにしたクリストファー・ノーラン監督。今作で全編IMAX撮影に挑んだ。キャストもマット・デイモンにアン・ハサウェイ、トム・ホランドにゼンデイア、ロバート・パティンソン、シャーリーズ・セロンと豪華。まさに超ハリウッド大作にふさわしい作品。

その豪華さに負けてない素晴らしい作品だった。古代叙事詩を下敷きにオデュッセウス王の帰還を圧倒的なスケールで描いていた。近年のノーラン作品に横たわる「過去から続く掟を破るような発明をした人間の罪」についての話とその答え(贖罪)についてもしっかりと描いていて、いい余韻が残る。ハリウッド超大作の看板に負けない一本。

ロバート・パティンソンの小悪党っぷりとその結末が最高だった。

素晴らしい作品だが、唯一にして最大の欠点が

長い

とにかく長い

3時間がちょっと冗長に感じられるかもしれない。トイレ対策を万全にして是非ともIMAXで。解説動画もあるよ!

www.youtube.com

コレを見た後に見たちいかわ2回目。セイレーンの歌唱シーンで船に縛りつけられて叫ぶマット・デイモンを思い出す。風評被害!

コレを確保するための2回目でした。共通点が多すぎる!

 

  • ルックバック

www.youtube.com

もっと評価されてほしい!

実写化したルックバックだが、漫画特有のクセを是枝裕和監督が上手に味付けした一本。漫画の余白部分を是枝監督お得意の家族描写がうまくハマって、いい塩梅になっていた。終盤の流れを組み替えたのはプラスになっていたように思った。菅田士平菅田将暉が演じる漫画編集のある一言は是枝監督から藤本タツキに当てたエールだと思った。

藤野と京本の子供時代を演じた子役がイメージぴったりでビビった。前作の箱の中の羊もそうだが、作品にあった子役を見つける是枝監督の眼力がすごい。すごすぎて怖い。

とにかくルックバックの実写化として最適解を導いた印象がある。ちゃんと評価されてほしい!

 

  • 踊る大捜査線N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!

www.youtube.com

 

踊る大捜査線には思い入れがある。3以降に青島がスーパーヒーローになってしまい、お話の根幹が崩れてもなんだかんだで好きなシリーズだった。それゆえにこのあの時の俺たちの時代をもう一度!みたいなノリがしんどかった。

スリーアミーゴスのシーンも含めて内輪ノリっぽいギャクが悉く滑ってた。佐藤二郎パートもあまりにも噛み合ってなかった。成長したサブキャストを出すのもしんどかった。そして令和の若者像が平成のそれからアップデートされてないのも辛かった。加えて生成AIで和久さんを復活させたのは遺族に許可を取ったとはいえあまりにも無神経である。映画としての出来は今年度ワーストレベル。コレで国宝に抜かれた興行収入記録にチャレンジする!のはさすがに無理がある。

とはいえ、青島が今も走り続けてるのを悪く言う気にはならなかった。ニセ青島がたくさんいるようにあの時の青島に感化されて現場を走り回ってる人が多くいる。青島の物語としてはいいんだが、その周りのあれこれがあまりにも杜撰でキツい。それがこの映画に関する率直な感想である。

今後、シリーズを続けていくにはこうしたあの時代のフジテレビのノリを抜いていくしかないと思う。製作陣がバトンタッチできなければ今後もキツいんじゃなかろうか…

 

今月は以上!

 

8月に見た映画たち2026

 

  • スパイダーマン ブランド・ニュー・デイ

www.youtube.com

 

MCU版スパイダーマンが4作も作られて感慨深い。

前作のノー・ウェイ・ホーム(以下NWH)で全世界から忘れられる決断をしたピーター・パーカーのその後とそこから何を得るかの物語。

色んなものを失い、ただ空虚にスパイダーマンとして過ごすピーターの様子がすごく哀しく映ってしまう。「もしもあの時…」とか思う事もある。それを踏まえて今回のメインヴィランに何かを授けるピーターの様子にグッとくる。

今、仕事やプライベートで満たされていない社会人の人がこれを見たら序盤のピーターに強く感情移入してしまうだろう。しかし、実際には失ったものもあれば新しく得たもの(パニッシャーやデウォルフ刑事など)もある。そこから一つ進んでいく勇気を授けてくれる。

個人的に大好きな一本。誰かの人生にもそっと背中を押してくれるはずである。

www.youtube.com

ミセスの曲もちゃんとテーマに沿っていてすき。

食わず嫌いはあかんっすよ!

 

ただし、MCUシリーズとしてはまた風呂敷を広げていた感はある。フェーズ5でどう畳むかは年末に公開されるドゥームズデイ次第にはなりそう。フェーズ4の「一本一本の映画は面白いけど、背骨となる縦軸が見えない」問題は残っていた。「面白い映画が多くてよーやっとるでファイギ」と「で、メインのキャラがおらんやんけ。どないすんねんファイギ」が両立する変な作品群になってきた。これを踏まえて年末のドゥームズデイを待ちたいと思います

 

  • オークストリートの異変

www.youtube.com

 

こういうハリウッド映画からしか得られない栄養素は!ある!

平穏な生活を送る家族がある日突然変異に巻き込まれていく。そこにいたのは恐竜だった…という筋書き。

平穏だが不協和音が響く家族。その中で異変に巻き込まれて家族の絆が深まるというハリウッド映画王道のパッケージ。手垢がつきまくっているが、そこに恐竜を混ぜていくという発想が小学生っぽくてとても好き。「君の名は」感もある最終盤のお話も露悪的でよかった。

ショットガンをぶっ放すアン・ハサウェイ。恐竜を滅多刺しにするアン・ハサウェイ。とにかくアン・ハサウェイがめちゃくちゃやるのがすごくよかった。ユアン・マクレガーの不器用な親父っぷりもまたよかったです!

年に一回はこういうトンチキハリウッド映画を見たい!

 

  • 時には懺悔を

www.youtube.com

 

今年度の邦画でトップクラスに響いた一本。

ある探偵が死んだ。その事件を追いかける探偵と新米の助手。ぶつかり合いながらも事件を捜査する中である幼児誘拐事件にたどり着く。その事件が色んな人間の感情を揺り動かす…という筋書き。

子供を産み育てる。そこに生まれる純粋な愛。その根源を真正面から突きつけてくる。たとえそれが特別支援が必要な障がいを持つ子供でも。どんな人間でも大なり小なり間違いを犯しているが、こうした剥き出しの純粋な感情と対峙した時に初めて自分の罪と向き合うのではないか。そう感じた。

助演男優賞を総なめにする勢いのクドカンが素晴らしいのは言うまでもない。それ以外のキャストも素晴らしい演技を見せていました。個人的にはワイルドなイケオジ探偵を演じている片岡鶴太郎が好きです!

 

今月は以上!

7月に見た映画たち2026

まーるいみどりのやまのてせん!

 

  • トイストーリー5

www.youtube.com

 

トイストーリーには思い入れがある。初めて映画館で見てからずっと見てきた。フル3Dアニメだけでない魅力があった。特におもちゃとの別れと継承を描いたトイストーリー3は生涯ベスト映画の一本に入るくらいである。

www.disneyplus.com

しかし、ジョン・ラセターがセクハラにより製作から追放されて作られたトイストーリー4は世紀の問題作となってしまった。

www.bbc.com

www.disneyplus.com

まさに蛇足というべき話の作りに筆者も当時映画館で見た後にめちゃくちゃ怒った記憶がある。

そして今年。トイストーリー5が公開。始まる前は4の悪評も相まって不安な声もあったが、その不安を払拭する素晴らしい作品になっていた。タブレットに端を発した現代の子供をめぐる問題と向き合い方、おもちゃとインターネットの関係性などをうまく織り込んでいた。

www.bbc.com

news.yahoo.co.jp

その一方で「SNSはうまく使っていこう!そこに新しい出会いがある!」というありきたりの結論になったことについて少なからず批判もあった。これは上述した2つのポイントがある。各国がSNSを禁止したり、タブレット配布をやめる中、その反論としてこういう結論に至ったとも言える。つまり、あのありきたりな結論が今や少数派になっている。その前提を知らない人と知っている人で差が出てくるかもしれない。

4でガタガタになった土台を力技で固めて新しい土台を作った感のある5。良くも悪くも無難な結末にはなったが、映画の出来は素晴らしいので夏休みに見るべき作品。特にトイストーリーを見て育った親御さんには刺さる。

最後にシリーズについて。どうやら次の6でラストになるらしい。あの奇跡的な名作の3を超えられるのかどうか。そしてトム・ハンクスや唐沢寿明、所ジョージなどがご存命の内に完成するのかどうか。そこが注目すべきポイントかもしれない。

www.nintendo.com

10年前のおもちゃがスプラトゥーンとかだからといって、バズ軍団はハイテクにしすぎではないかな???

 

 

  • 映画ちいかわ 人魚の島の秘密

www.youtube.com

 

今年の夏映画の大本命ことちいかわ。長編エピソードである島編をベースにした作品である。

news.yahoo.co.jp

とにかく原作に忠実に描かれている。加えて、セイレーンの歌声やうさぎラップ、俺たちの島二郎の戦闘シーンなど原作を崩さない部分をリッチした令和スタンダードを愚直にやっていて満足だった。

中身に関してはあまり言うことがない。が、原作に忠実なためマンガを追ってる人とアニメだけ見てる人とキャラの表面だけかじってる人で認識の差が出てしまう。だからこそ上述したリンクのように困惑する子供や保護者の方々がたくさん出るのだろう。実際、原作をちゃんと追っていた筆者も映画館で困惑する人をたくさん見た。

こっから原作マンガを読み返していく人が増えたらメディアミックスとして大成功である。令和のコンテンツビジネスの王道を行くちいかわの凄みを感じずにはいられなかった。

映画のカウントダウンイラストで島編のifルートをねじ込むナガノくん!いい加減にしろ!!!

 

 

今月は以上です!暑い!

6月に見た映画たち2026

針の落ちる小さな音も

(クソデカ金属音)

 

  • Michael

www.youtube.com

 

世界中で大ヒット。マイケル・ジャクソンの自伝的映画。ジャクソン5からスリラーを経てソロとして独立するまでを描く。

 

こちらもマリオの映画と同様に批評家から酷評されていて観客からの評判がいい作品である。確かに盛り上がりが少ないし、場面場面がぶつ切りになってる印象もあった。何より支配的な親父の言い分も少しわかるし、その親父の予言が今後のマイケルの人生を言い表してる。しかし、このスーパースターが父親から解き放たれ、輝きを放つラストのライブシーンを含めてマイケルの音楽がすごかった。心臓に響く重低音、圧倒的なダンス、段々と放つ圧倒的なオーラなど脚本以外の部分が素晴らしかった。他のハリウッドミュージシャン伝記映画とは違うのは、追っかけ。とにかく追っかけの群衆が凄まじく、圧もすごい。こういうスターが今後産まれない思うくらいだった。

綺麗なコイツらを楽しむ映画でもある

主演がマイケルの甥っ子っていうのも何かの運命を感じる一本。音響のいいラージフォーマットで見てください。

 

ja.wikipedia.org

続編ではこういうマイケルの影も触れないといけなくなるけど、どうなんやろ…

 

  • 黒牢城

www.youtube.com

 

直木賞受賞の傑作ミステリーを映画化!

今思うとフラグが立ちすぎてる!

織田信長のやり方に反発し、有岡城に籠城した荒木村重。説得しようと訪れた黒田官兵衛を捕らえる。その後、城の中で数々の怪事件が起きる。村重は謎に挑むも解決の糸口が見当たらない。そこで村重は地下の土牢に囚われた官兵衛の力を借りる…という筋書き。

kadobun.jp

原作を読んですごく面白かったのでめちゃくちゃ期待していたら見事に肩透かしを喰らってしまった。まず土牢がデカい。あまりにもデカい。そこは狭くしろよ!とは思った。次にエピソードが淡々と進みすぎる。ミステリー感があまりにも薄く感じた。官兵衛の息子の話をしたのに、最後の官兵衛の息子との再会はカットされていてモヤっとする。

公開して間もない時期に大河ドラマで官兵衛と長寿丸の再会があってホンマよかったね…

www.web.nhk

そして何より官兵衛のキャラ変が良くない。chat GPTか?って思うくらいフレンドリーになっていた。原作のダークさをかなり引いている。そのせいか、ラストの官兵衛と村重の盃のシーンに緊張感がなさすぎてちょっとガッカリしてしまった。

ただのサシノミやんけ!!!

お話はだいぶガッカリ感が強かったが、それを俳優陣のパワーでなんとか持たせてた感が強すぎた。そこら辺も素晴らしい原作を活かしていないことの裏返しでしかないため、もう少し原作へのリスペクトがあってよかったようには個人的に思います。そういうとこやぞTBS

まあ、今まで親しげに話していた人間が豹変する恐ろしさなど原作とは違った怖さもあるので一概に悪い映画ではないとは思う。何より前述したchatGPT黒田官兵衛のように現代にも通じる時代劇をちゃんと成立させたというところに意義はあるのかなと。絵作りはちゃんとリッチ感ある時代劇でした。

www.youtube.com

冗談抜きでコレ(カンヌのフォトコール)なかったら興収もっと低かった気がする…

 

  • スーパーガール

www.youtube.com

スーパーマンの映画にちょこっと出てきたスーパーガールを主役に据えた作品。自堕落なヤンキー女子と復讐に燃える真面目女子のロードムービーテイストが面白かった。復讐の意味を問う話も興味深い。

バッドマンとの棲み分けどうすんだ

wwws.warnerbros.co.jp

ただの性格の悪いヒャッハーだった悪役のパワーが弱いのだけが勿体無い。

あと、ジェイソン・モモアは色々やり過ぎです!

 

  • 急に具合が悪くなる

www.youtube.com

www.asahi.com

 

理想の介護を目指すも、周囲との温度差に悩む介護施設の施設長マリー=ルー。独創的な芝居を見せる末期がんの演出家の森崎真理。ある日ひょんなことから出会った2人の魂が共鳴する。その先に見えたものとは…

今年度のカンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞。濱口竜介監督の最新作。3時間半は長い!って思ったが、3時間半ないと語れない内容だった。ちゃんと話し合おう!というテーマに介護の問題と貫き通す信念を添えて味わい深い作品なっていた。

主演の2人も素晴らしかったが、脇を固める長塚京三の存在感が凄まじい。彼の一人芝居を堪能できる。そこをカットしないという判断もよかった。心が洗われる優しい一本でした。

 

 

でもね、どうしても言いたいことがあるんだよね…

ラストシーンで後頭部を打ち付けて転倒したおじいちゃん!看護師も介護職も演劇を眺めてないで!容態を!チェックせい!!!

 

今月は以上です!

IMAXはさっさと針の落ちる小さな音にPRムービーを戻すべきだと思います!

5月に見た映画たち2026

 

 

  • サンキュー、チャック

www.youtube.com

 

マリオ!コナン!SAKAMOTO!コッテリした映画ばっかり見るとこういうあっさりした映画を見たくなる。あると思います!

 

ある日、突然世界が消えていった。「ありがとう!チャック」という謎のメッセージを残して。

スティーブン・キング原作の映画化。じんわりと心に沁みる名作である。倒置法の構造で段々と謎が解けていくのが印象的だった。トム・ヒルドストンのダンスが人生とは何かを考えてさせてくれる。自分の生きた証とは?死の瞬間に何を見るのか?その象徴があのダンスなのだろう。

静かでありながら、じんわり染み入る名作でした。

 

アメトーークのあの曲が流れる貴重な映画だよ!

open.spotify.com

 

  • スターウォーズ/マンダロリアンandグローグー

www.youtube.com

 

www.disneyplus.com

 

帝国崩壊後の銀河。新共和国による統治が進む中、辺境で帝国の残当を狩るマンダロリアンとグローグーの物語。

スターウォーズのドラマシリーズで成功したマンダロリアンの続編。パンフ内に簡単なマンダロリアンのあらすじがあるのでドラマを見てなくても楽しめる。映画もわかりやすい作りで気軽なエンタメとして面白かった。何よりジェダイやライトセーバーが無くても「スターウォーズ」のお話ってわかったのが素晴らしいと思う。スターウォーズの本質はマカロニウエスタンとか時代劇のエッセンスなんだ!と感じた。

キャラクターがちゃんと立っているのがとても良かった。グローグーに振り回されるマンダロリアン、ムキムキのジャバ族のロッタなど出てくるキャラがみんな魅力的。

スターウォーズファンもそうでない人も等しく楽しめるスターウォーズ映画でした。

 

ゴースト・オブ・ツシマの監督をやろう!ジョン・ファブローおじさん!

 

  • 箱の中の羊

www.youtube.com

 

是枝裕和監督の映画に千鳥の大吾が出てくるとは思わなんだ…

そう遠くない未来の話。事故で息子を失った夫婦に息子の生前の記憶をAIに学ばせたヒューマロイドが届く。そこから始まる人間模様を描いた作品。

ヒューマロイドのシンギュラリティ、人間と死者の断絶、親と子の関係、死の受容などなど色んなことを語ろうとして結論がとっ散らかりすぎている。言いたいことが多くあるけど、全部言いたくて絞りきれなかったのが伝わってきた。こういう時に別のテーマを切り捨てられないのがしんどい。加えて先の展望も描きにくく、ここからヒューマロイドが平和に生きれるかどうかまで想像しづらいのもしんどかった。

www.tv-asahi.co.jp

↑やっとることがほぼコレと一緒

 

じゃあ、どうしてそうなったのかを考えたところ、「そう遠くない未来」という設定が大きいと思う。「宅配便はドローンで届きます!」とか、「仕事はAIと相談」とか、「一家に一台電動キックボード」とか色んな企業のPRっぽい未来予想でありながら、「遠くない未来にヒューマロイド実装されます!」という設定が明らかにミスマッチ。その一方で物語中盤に出てくる警察の対応が旧態依然としている。SFで1番大切な世界設定がチグハグで、そこが引き込まれなかった。こういう話ならヒューマロイドを使わずに話を進めて親子の死の受容に絞った方がしっくりきたかもしれないし、100年後の未来にして世界観をしっかり固めた方がよかったかもしれない。

キャスティングは見事。綾瀬はるかと大吾の息子役を演じた子役がすごい。人間とヒューマロイドの中間にいるような子供でビックリした。「よくそういう子役を見つけ出せるな…」と感心しきりだった。そして千鳥の大吾である。当てがきと言われながらも、古い職人肌のオヤジの空気をちゃんと出せている。ここから役者のオファーが増えてもおかしくない。大吾ありきのキャスティングがバッチリハマっていてキャストの科学反応がしっかり起きていた。

キャスティングの良さを世界設定が打ち消していてすごく惜しい作品。色々とアップデートができてない感じをすごく感じたのが切なかった。聞いてるか?フジテレビ?

是枝監督はルックバックを大ヒットさせてインプットの時間を作ってください…

 

今月は以上です!

4月に見た映画たち2026



 

  • 超かぐや姫

www.netflix.com

 

BUMPに脳を焼かれている人が順調に偉くなっていると感じる

 

今年度の話題作であろう。竹取物語をベースに推し活やボカロを詰め込んだオリジナル作品。

www.animatetimes.com

古典をベースに今の時流を取り込むという基本に忠実なストーリー展開が良く、派手な絵柄も含めてハリウッド映画っぽさも感じた。上記したインタビューでは企画を1年練ったと言及されているが、よく練られている。古典をベースにするメリットもちゃんと理解しており、Netflixも納得したと思う。今の若い世代の閉塞感などもうまく表現されているが、そこを深く掘り下げず、さらっと済ますのもGOOD。

総じてお話の進め方がうまい。エモさがうまく伝わってくる。

筆者は映画館で見たが、家で見る際は音響を整えて見ると楽曲の良さが伝わってくると個人的に思う。

youtu.be

いいよな!

 

www.netflix.com

超かぐや姫と同時期にKPOPガールズというアカデミー賞を取るヒットアニメを作るNetflixさん恐ろしい…

 

  • ハムネット

www.youtube.com

 

森を愛するアグネスと抑圧されたラテン語の教師のウィル。2人は惹かれ合い、結婚する。???「これって花束じゃね?」

やがて子供を儲けるも、ウィルがイギリスの劇団で作家をやるようになり、夫婦生活はすれ違いを始める。???「やっぱり花束じゃん!」

しかし、大きな不幸が夫婦を襲う…という筋書き。

 

序盤から中盤にかけての夫婦生活シーンは人によっては退屈に感じるし、ストレスにもなる。アグネスの自然を愛する在り方とかもなかなかに感情移入しづらいとも思う。しかしながら、これらのストレスがラストで凄まじいカタルシスを産む。凄かった。

ラストのシーンはあのハムレット。シェイクスピア四大悲劇の一つである。ハムレットの場面を通じてアグネスの色んな感情が浄化されてい体験を我々も感じるのだ。これが凄まじい。色んな感情やストレスがラストのハムレットで浄化されて心を揺さぶる。計算しつくされたカタルシスでありながら、リアルさもある。

www.nintendo.co.jp

かつて任天堂の宮本茂が「アイデアとは複数の問題をいっぺん解決すること」と言っていたが、この映画におけるハムレットがまさにそれに当てはまる。このハムレットの場面で

・息子を失い、失意に沈むアグネス

・アグネスと同じように失意に沈む民衆

・届かなかった思いを伝えようとしたウィル

と作中の複数の問題を解決している。

加えて、現代においてわざわざ映画や演技をお金を払って見る意味とは何か?」まで示しており、あのハムレットの場面が多くの問題を解決したことがハッキリしている。クロエ・ジャオ監督の手腕が遺憾無く発揮されたと思った。

アグネス役のジェシー・バックリーも素晴らしい演技。アカデミー賞受賞も納得だった。息子を失った慟哭やラストで感情を取り戻す様子など印象的なシーンもたくさんあった。

個人的に上半期ベスト級の傑作でした。美味しゅうございました。

 

最後に一言だけ。

ハムレットの「To be, or not to be, that is the question.(生きるべきか死ぬべきか。それが問題だ)」を決めゼリフみたいに扱ったクロエ・ジャオ監督。それはヲタクの発想です…

www.huffingtonpost.jp

 

  • ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー

snacheraoshima.hatenablog.com

これは別枠で書きました!楽しかった!疲れた!

www.famitsu.com

今回の映画もそうだけど、宮本茂が後進に立ち返る場所を提供してるようにも思えてならないですね…

 

  • SAKAMOTO DAYS

www.youtube.com

 

今作のMVPは制作委員会からテレビ局を排した集英社だと思う…

 

情報解禁当初は不安の目線で見られていた本作。その理由の99.334%が福田雄一監督である。アンダーニンジャや新解釈幕末伝で見られたようなクドすぎるギャグ、ムロツヨシと佐藤二郎の強引なねじ込み等々…ここ数年の悪い福田雄一作品をみんな知ってるからである。

しかし、集英社がガッツリ首輪をキツくしたおかげで今作ではそういう悪い福田雄一の匂いがだいぶ抑えられていた。ギャグのクドさが激減し、いい塩梅になっていた。若干滑ってる感のあるシーンはあったが、それも許容範囲内。笑ってスカッとできるエンタメムービーだった。「SAKAMOTO DAYSはこういう話やで!」がちゃんとわかる。

カリスマお笑い集団SnowManで鍛えられた生真面目さを活かしたギャグと抜群のアクションで絶大な存在感を示した目黒蓮さんをはじめ、キャラクターのイメージを外さない配役はお見事。

総じて漫画原作の映画化として100点の作品。興行面でもGWのコナンとマリオと互角に戦えている。続編もあると思われるが、原作はこっからシリアス度合いが増していく。コントを挟む余地がないのだけが気がかりです!

 

今月は以上です!