「劇場版SPY×FAMILY code:White」感想 令和に蘇った東映アニメフェアの味

楽しい映画だった。エレガント。

世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。
東国オスタニア西国ウェスタリスは、十数年間にわたる冷戦状態にあった。西国の情報局対東課〈WISEワイズ〉所属である凄腕スパイの〈黄昏たそがれ〉は、東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、ある極秘任務を課せられる。その名も、オペレーション〈ストリクス〉。内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入せよ”。
黄昏たそがれ〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作ることに。だが、彼が出会った娘・アーニャは心を読むことができる超能力者、妻・ヨルは殺し屋だった!
3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。ハプニング連続の仮初めの家族に、
世界の平和は託された――。
SPY×FAMILY公式サイトより
https://https://spy-family.net/tvseries/

アーニャ「アーニャひゃくおくのおんなになる」

ロイド「急にどうした」

アーニャ「ヒゲのおっさんもめいたんていもひゃくおくのおとこになった。アーニャもなりたい」

ロイド「気が早い」

アーニャ「がーん」

ヨル「アーニャさん、一緒に頑張りましょう!」

ボンド「ボフ!」

アーニャ「うい」

ロイド(週末の興行収入がこれなら年末年始にもう少し数字を積み上げたい…道はまだ先か…)

アーニャ「ちち、ミーハー…」

ロイド「違う!」

  • はじめに

やりすぎた。

本年度のお正月映画大本命。色んな大作が被るのを避けて公開される程、この映画にかかる期待は大きい。

事実、各所が渾身の広報戦略でバックアップ。アーニャひゃくおくのおんなプロジェクトと言ってもいいくらいである。

その甲斐あってか大賑わい。朝からどの席も満席である。すごい。おじいちゃんがキメラポップコーンケースを持って客席にいた。すごい。

  • 俺たちのよく知るジャンプアニメの劇場版ってこれだよなぁ!

家族紹介シーンからの無から生えてきた謎キャラ!謎のロイドの不倫設定!これは東映アニメフェアの味!幼少期から無から生えてきたスラダンの謎キャラの映画を見てきたワシにはわかる!
この東映アニメフェア特有の雑な設定で筆者はこの映画の勝利を確信した。ラストの伏線の雑な回収もそれ。


もう鬼滅とか呪術とかチェンソーマンは原作を忠実にハイクオリティでやることが求められていて、無から謎キャラを生やすことは許されない。だからSPY×FAMILYでしかできないよねこういうやつ。

また、肝となるアクションの大立ち回りも原作の味があって良かった。SPY×FAMILYのそれはその最たるものだと思う。ご都合主義?こまけぇことはいいんだよ!

 

  • 細かいところ

公開前のツイートを林編集にいいねされ、ビビるなどした。
中村倫也さんの声優演技がうますぎる
・予告編で散々擦られたロイドの潜入シーンが割としょーもない場面で消費されていてワシは大満足だ
・アーニャ(のお腹が)大ピンチ!
・ウンコの神の千葉繁で大草原
・ヨルさんの超究武神覇斬
・エンドロールのSoul soupはTikTokのバズりを狙いすぎだろ!いい加減にしろ!
東宝さんはゴジラ-1.0とSPY×FAMILYの同時上映(休憩つき)を企画しろ

  • さいごに

アーニャ「ひゃくおくえんほしい」

ロイド「そのためには勉強だ」

アーニャ「がーん」

ロイド(100億円があればあのスパイがのっていたガジェットが作れそうだ。)

アーニャ「ちちよくぶかい」

 

fin