「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」感想 ケツと膀胱を鍛えておけ!

長い。3時間22分は長い。

終盤になるとみんなディカプリオみたいな感じになる



・はじめに

スコセッシとディカプリオの6回目のコンビは3時間超えの超大作になりました。アメリカ先住民の影の歴史を描いた本作。とにかく上映後は時間ばっかり話題になってましたが果たして。

・テーマの斬新さだけで3時間はキツい

とにかくテーマの斬新さが一番のポイント。

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みんなに知られてないアメリカ先住民の虐殺事件とその捜査にあたったのがFBIの前身組織というお話。この新規性が一番のキモである。昨今のポリコレにも合致するいいテーマである。しかし、それだけをやっても3時間超えはダレてくる。特にFBIの取り調べ周りはマジでダルダルになっていた。

こうなるとキツい。いくらテーマが斬新でもみんな飽きてくる。これはこれでいい作品なんだが…

・ディカプリオとデニーロの胆力

こうした中弛みする作品をディカプリオとデニーロの顔芸で引き込んでいく。力技だがこれでいい。特に教養のない粗悪な白人を演じたディカプリオのひねくれた顔がすごくよかった。また、デニーロから滲み出る極悪人オーラと追い込まれていく哀れさもいい味がした。この2人のよさを上手く掛け合わせて飽きさせないようになっていましたね。

・さいごに

3時間超えの作品を淡々と進めていくのはいくら演者が頑張ってもやっぱりしんどい。やっぱりどっかでドンパチしないと難しいんやなっていうのも感じました。ディカプリオのひねくれた顔をじっくり噛み締めて味わおう